仕事をしていると、どうしても「避けられない理不尽な場面」に直面することがあります。その代表例のひとつが、勤務時間外に上司から呼び出しや詰められる連絡が来ることです。しかも、その内容が業務連絡ではなく、「なぜできなかったのか」「今後どうするのか」といった詰問中心で、延々1時間近く続くこともある。これは心身に強烈なストレスを与え、次の日の仕事どころか、生活全体に暗い影を落とします。
私自身もかつて、こうした「時間外詰め」を何度も経験しました。帰宅してやっと一息ついた瞬間に電話が鳴り、「今すぐ話せる?」と言われる。そして30分、1時間、場合によっては深夜まで続くこともありました。気づけば食事もお風呂も後回し、心臓はドキドキし、布団に入っても眠れない…。翌日は寝不足のまま会社へ行き、さらにパフォーマンスが落ちる。まさに悪循環です。
この記事では、そんな「時間外に上司から詰められる連絡」への対処法を、実体験と調べた知識を交えてまとめていきます。
1. 時間外の「詰め」は正当な業務ではない
まず理解しておきたいのは、時間外に長時間詰める行為は、業務指導ではなくハラスメントにあたる可能性が高いということです。
労働基準法や働き方改革関連法で、労働時間や休息時間は厳密に規定されています。時間外の「業務命令」には残業代が必要ですが、感情的な詰問や叱責はそもそも業務とは言えません。
つまり、**「上司が当然の権利としてやっているわけではない」**という視点を持つことが大切です。これは気持ちを少し軽くする効果があります。私も「これは指導ではなく、ただの私的な感情発散かもしれない」と思えるようになってから、受け止め方が変わりました。
2. すぐに対応しないという選択肢
時間外に着信があった時、以前の私は「今出なければもっと怒られるのでは」と不安で、すぐに電話を取っていました。ですが、結果的に状況は悪化するばかりでした。
そこで試したのが、**「既読スルー」や「翌朝対応」**です。
LINEやメールであれば返さず、電話も出ずに、翌日出社してから対応するようにしました。最初は勇気が要りましたが、案外「昨晩のことはもういい」と流されることも多かったのです。
もちろん、職場の文化や上司の性格によっては難しい場合もありますが、**「あえて時間外は反応しない」**という態度を少しずつ示すことで、境界線を引けることがあります。
3. 記録を残す
これは非常に重要です。
時間外の連絡内容、詰められた時間、発言をメモや録音で残しておきましょう。これは後に人事や労基署、外部相談窓口に相談する際の大きな証拠になります。
私も実際に、「連日1時間以上、深夜に電話で叱責を受けている」という記録を数週間分残したことがあります。後で会社のコンプライアンス部門に相談した時、そのメモが非常に有効でした。
「これは異常なことだ」と客観的に見える形に残すこと。
これが、精神的にも「自分は正しく対処している」という安心感につながります。
4. 味方を増やす
一人で抱え込むと「自分が悪いのかもしれない」と思い込んでしまいがちです。ですが、外から見ると「それはおかしい」と即断されるケースがほとんどです。
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同僚に相談する
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信頼できる先輩に話す
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産業医や社内相談窓口に連絡する
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外部の労働相談ホットラインにかける
これらの手段で、「第三者の視点」を取り入れることが重要です。実際、私は同僚に相談したとき「俺も同じように詰められてるよ」と言われ、妙に安心したことがありました。孤立していないと分かるだけで気持ちが楽になります。
5. 最終的には「逃げる」ことも正しい
厳しい現実として、一部の上司は変わりません。
いくら受け流しても、境界線を引いても、理不尽な詰めを続ける人は続けます。その場合、精神を削られ続けるのは自分です。
私も結局、異動を申し出て部署を変わることで状況が改善しました。人によっては転職や退職という選択が正しい場合もあります。逃げることは決して弱さではなく、自分を守る賢い方法です。
まとめ
「時間外に1時間詰められる連絡」は、仕事の一部ではなく、ほとんどがハラスメントです。
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時間外対応は義務ではない
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出ない、翌朝対応も選択肢
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記録を残す
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味方を増やす
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逃げることも正しい
この5つを意識するだけでも、心の負担はかなり軽くなります。
そして何より、「自分が悪いから詰められている」と思い込まないことが大切です。社会的にも、メンタルヘルスを守る視点が広がっています。あなたが苦しいのは怠けや弱さではなく、不適切な環境が原因です。
どうか自分を守るために、一歩踏み出してみてください。